アメリカ人から学ぶ日本人に必要なスキル！

ニューヨークに住んでいることで、日本にいると決して出会わない人や経験をします。アメリカ人から学んぶことが日々、たくさんあります。

「こんな風に出来たら素敵だな！」「そんな考え方があったんだ！」と感じたアメリカ人から学んだ、日本人にはないスキルについてご紹介していきます。

１:自己表現力

和や他人との協調性に重きを置く日本人と比較すると、欧米人、特にアメリカ人達は自己主張が強いと言われています。

日本では当たり前とされている「以心伝心」といった考え方はニューヨークでは通用しません。なぜなら「自分の考えは口に出して相手に伝えないと、自分を理解してもらえない」という考えからです。自分の常識が他人の常識と同じとは限らないという考えです。

ニューヨークでの日本人の印象は、優しい、真面目、協調性があるなどポジティブな意見がある反面、大人しい、自分の意見を言わないから何を考えているかわからないという意見もあります。

単純に英語に自信がないことも理由の一つとしてあると思いますが、集団になったときの自己主張の少なさは「人に嫌われないように」や「失敗しないように」という気持ちが優位にたっているのかもしれません。

遠慮や奥ゆかしさは日本人が持つ美徳ですが、世界の人と考え方や意見をシェア出来る機会でのその遠慮は「何も考えていない人」というレッテルを貼られてしまう可能性があります。そもそも人と何かを議論するというシチュエーションが少ないからだと思います。

なぜ、アメリカ人は自分の意見をしっかり主張できるのかというと、義務教育でのConversation（会話、対話）の時間を設けていることが大きな違いだと思います。

日本の義務教育では、小学校から高校まで答え合わせをするのが一般的だと思います。

授業で出る問題を解き、正解か不正解かを答え合わせしていく。

アメリカでの義務教育では、小さな頃から自分の意見を述べる練習をしています。

答えのない議論に対して生徒一人一人が自分の意見を持ち、自分の考えの根拠を説明することが要求されます。

アメリカ人は子供の頃から意思表現することを学んでいるため、間違っていようが自分の意見を相手にしっかり伝えることができます。

日本人が高く評価される「相手を思いやる気持ち」で言葉を選び、勇気をもって発言することが出来れば、より日本人の評価は世界的にみてもっと高くなると思います。

２:物事の柔軟なとらえ方・多様性

ニューヨークには、世界中からいろんな人種が集まります。
肌の色、目の色、髪の色など見た目の多様性だけでなく、それぞれの国の価値観が入り混じる街なので、日本では考えられない場面に出くわすことも度々。

海外に行ったことのある人なら、経験があるのではないでしょうか？

それもそのはず、育った国が違えばその人の常識や当たり前は変わってきます。

アメリカは多国籍文化なので、考え方が固有せずに色んな意見が飛び交います。
上で述べた自己表現力と同様に、色んな意見があるからこそ人々の意見をしっかり受け入れる。だけど、自分の意見、考えもしっかり相手に伝えます。

意見が違うからといって馬鹿にするのではなく、相手の価値観を受け入れつつ議論することを積極的に取り入れてほしいと思います。

そこには必ず、新しい価値観に出会えるチャンスに繋がるはず。

３:コミュニケーション力

日本では全く知らない赤の他人に声をかけるのは、よほどの用がない限り変な目で見られますよね。
ニューヨークでは、道行く人と目があったらニコッと笑い返してくれることはよくあること。

街を歩いていると男性でも女性でも「You are beutiful（綺麗だね）」と声をかけてくれます。その他にも、「I love your shose（あなたの靴いいね！）」という会話から、どこで買ったの？みたいな話を道端で繰り広げるのなんてよくある話です。

知らない人とは、積極的な関わりをあまり持とうとしない日本人からすると、驚きですよね。

良いと思ったものを褒めるのが普通とされています。

そんな風にせっかく褒められても日本人は「いえいえ、そんなことないです」と謙遜してしまう人が多いと思いですが、アメリカ人は「そうでしょ？お気に入りなの！ありがとう」みたいな感じ返します。

コミュニケーション能力が高いアメリカ人は、前向きな気持ちになれる雰囲気・言葉・表情が出来る人が多いなと思います。

４:家族を大切にする

日本にいると、大人になってから家族の時間を大切にする人は少ない気がします。
「マザコン」「ファザコン」「シスコン」「ブラコン」など、家族と距離が近い人をこんな風に呼んだり、家族との時間を疎かにして仕友達や恋人、仕事を優先してしまいがち。

アメリカでは、家族や恋人への愛情を表現することはもちろん。
クリスマスは家族のためのイベント。バレンタインは男性から女性へ愛の告白をするイベント。
こういったイベントを本当に大切にする国だと感じます。

もちろん、そういった記念日を大切にしている日本人もたくさんいると思います。

それでも、まだまだ古来の風習が残り、仕事を優先して恋人や家族を二の次にしてしまう人が多いと思います。アメリカでは、みんな仕事が終わるとまっすぐ家に帰ります。
家族の時間のためになるべく残業をせずに帰る。

生きる上で本当に大切なものは何なのか、オンとオフのメリハリが出来る人がアメリカ人には多いような気がします。

５:自分を大切にする

家族を大切にすること同様、自分のことを大切にする人も多いです。

日本人は他の国と方と比べても、かなり忍耐強い人が多いと思います。
それもまた、日本の美徳として評価される部分だと思いますが、鬱や自殺してしまう人の割合が先進国の中でも非常に多いと言われているのは、人のせいにしない変わりに、自分のせいにしてしまう人が多いからなのかもしれないです。

身内や自分を大切にすることが出来れば、人のことももっと優しくできる。
日本人は「巻き込まれたくない」という思いから、困っている人を、見て見ぬふりをすることがまだまだ多いですよね。
ベビーカーで階段を上がろうとしている人には、すかさず「Let me help you（手伝うよ）」と助けてくれます。
日本でも困っている人には、自ら行動するのが当たり前になればいいなと思います。